創世日記
SF短編「創世日記」 ~宇宙や地球は如何にして生まれたのか~
この作品は、1979(昭和54)年の作品です。『藤子・F・不二雄 先生』SF短篇 Perfect (57)
ドラえもんの映画でも
「のび太の創世日記」というタイトルがあり
さらに、短編でも「地球製造法」という
話などがあります。
宇宙や地球の始まりなどの天文学は
藤子・F・不二雄先生にとって
興味が強く、好きな分野だったのでしょうね。
見知らぬ男から、宇宙を創ってほしいと
とんでもない頼みごとを引き受けてしまった少年の話。
藤子・F・不二雄先生のスコシフシギな
SF短編『創世日記』を紹介したいと思います。
< 『創世日記』 ストーリー>
■ キレイな空にキレイな星
夜、外に出てみると
見事なほど、夜空がキレイだった。
■ 主人公の創(つくる)少年
素敵な夜空を眺めながら、思わず
自分が「生命の第一号」と想像してまう。
■ 誰かが話しかけてきた
創くんは、夏の夜、暑かったので
夜風を浴びに、外へ出てきた。
■ 男は仕事をしているようだが・・・
ふぐのだし 高級ですね
■ 男は困っている様子だった。
事情は分からないが
創くんは、気の毒に思った。
■ そしてすかさず
男は、創くんに頼みごとをいってきた。
天地創造システムとは?
■ 宇宙から生命までを創る装置!!
あまりに途方もない話だったが
男の迫力に、圧倒されてしまう・・・
■ 創くんは男を部屋に入れる
準備は整ったらしい。
■ まずは日記を書くことを頼まれる
説明書を渡されるも、分からないことが多かった。
しかし、男は煙のように消えてしまった・・・
■ 置かれていったのはUFOのような円盤であった
円盤の中身をのぞいてみると・・・
そこには宇宙の姿があった!!
■ さきほどの説明書に手を伸ばす
説明書といっても、本ではなく
電気信号のように脳に直接伝わるものだった。
昭和54年 私9歳です これ本当に想像ですか?本当はまさか?
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■ 円盤の中は原始宇宙であった
原始宇宙、すなわち
生まれたて(ビッグバン直後)の宇宙を意味していた。
■ 創少年に宇宙の創造が任された
任務は、強い「意志」を持ちながら、円盤をさすること。
毎日続け、宇宙の様子を日記に書くよう説明された。
■ 円盤の中の宇宙は 1日で1億年が進んだ
やがて、地球らしき星や月
生まれたての太陽までが見えてきた
■ 惑星に雨が降り出した
雨、すなわち水が発生した。
これには、男も驚き喜ぶ。
■ 生命を生み出す舞台ができた
惑星が、海を持つ確率は極めて低いが
創くんは、天地創造システムで成功させた。
■ 男は宇宙からの使者らしい
どうやら、今まで1000万人以上の人間に
ずっと頼み続けてきたらしい。
■ 創くんには強い意志があるという
天地創造公団というのが、男の所属先らしい。
すべての期待が創くんに寄せられている。
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■ しかし創くんの両親が・・・
ある日、円盤が処分されていた。
必死に探すも出てこない。
■ 父親に怒られてしまう
創くんは受験生だった。
勉強をするように注意されてしまう。
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■ なくなってしまったことを告げる
当然のことながら
男はビックリしてしまう。
■ 宇宙や人類の誕生に偶然はない
ゼロといえる確率から、宇宙を創り出すには
必然が必要だった。それが天地創造システムだった。
■ 男は告げる
創くんに渡された円盤の中に、今の地球があった。
その地球をなくしてしまったことになる・・・
■ 創くんには何が何だか分からない・・・
地球はすでに存在しているが、男がいうには
それは時空を超えて創られていると説明する・・・
■ 宇宙の存在がなくなってしまう!?
このままでは、創少年も、人類も、この男も
宇宙すべての存在が消えてしまうという・・・
果たして、私たちの地球の運命は・・・
創くんは、やがて視界に異変を感じてくる・・・
結末が、どうなるか気になるでしょうか?
いや、皆さんは気にならないでしょう。
理由はかんたんです。
この作品は、1979(昭和54)年の作品です。
もし円盤(天地創造システム)が見つからなければ
とっくに私たちの地球も消えているからです(笑)
消えてないということは、ハッピーエンドなのです。
空気のない宇宙空間で
ちり、ガス、電子、粒子などが集まって、そこから
空気のある地球ができる、海ができる、生命が生まれる・・・
そんなことは、やっぱり奇跡の中の奇跡といえますよね。
それを考えれば、大いなる困難を抱えた
今の日本が復興するまでの道のりは
長く険しいものになるでしょうが
奇跡を頼らなくても、できることですよね。
私は、言葉ではいい表せませんが
これからの日本に、希望と期待を強く持っています
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